KIBIHA

つづしつづらんつづらおり

打ち付けなる…

今朝は駅で待ちぼうけ。
ちょうど良い空き時間ができたので、不十分だったメイクを足すのに充てたけど、今日は朝風呂をしたため髪も乱れていて、寝不足で顔も上手く仕上がらなかった。このままずっと来ないままで学校に行かないでよくなったらいいのになぁ、と思う。(この軽い希望があとで思いもしない形で叶ってしまうとは!)
そのうちどんどんホームに人が溢れてくる。みんなが電話口で同じようなことを言って遅れる旨を伝えてている。その非日常感は悪くなかった。

やがて電車がやって来た。田舎では普段経験することのない、圧を感じるほどの満員電車だった。バランスを崩してもふらつかないから少し楽でいいけど…と思って揺られていると、駅に着いた。

さて降りる段になって、なんとなく予想していたけど、案の定こけた。そうだ、自分はめちゃめちゃ反射神経悪いんだった…などと思う間もなく、たちまち膝の痛みに頭の中が占領され、意識が遠のいていった。立ち上がろうとするけど、ふらついて、横になるとすごく楽なので横になってしまう。二度寝をしてしまうときに少し似ていた。

気付いたら人垣ができていて、大人の人たちに大丈夫ですか!と呼びかけられている。誰かがトートバックを枕にしてくれる。今たぶんすごい顔してるんだろうな…と妙に関係ないことを考えながらうつ伏せる。救急車呼ぶね!と心温かそうな女性の声が聞こえて、あっ全然そんな大ごとじゃないんです…と思いながらも、ひどく弛緩した気持ちで、軽くうなずいてしまう。
申し訳ばかりの掠れ声で、ありがとうございます、すみません、を繰り返してる間に、担架が来て、いやぁ大げさですよ〜大丈夫立てます、と思うんだけど、動けなかった。助けて下さった方々に、そんな重たいリュックを持ってもらってしまってすみません、ご迷惑をおかけしました、と言おうとするんだけど言葉も出なかった。
あぁーと思う間に、はじめて担架で誰かに運ばれて、ちょっと嬉しい。でもやっぱり膝は痛いし何が何だかわからない。

駅の救護室に運んでもらって、少し落ち着く。
というより感動していた。見ず知らずの人間がこけて意識を失ったくらいでこんなにいろんな人が足を止めて心配してくれるということに。
ほうぼうに連絡をとる。申し訳なさで縮こまる。救急車まで車椅子に乗せてもらった。押してもらいながら、このまま一生歩けなくなったら生きていけないかもなぁ、とか漠然と思っていた。(蓋を開けてみると、骨折はおろか捻挫さえしていなくて、本当にただの擦り傷だった。何より自分が大げさだった。)

救急車に乗るのもはじめてで、また少し楽しい。ここぞとばかりに車内を見る。蛍光カラーのコード類。車内のちょっとした愚痴。iPadを活用している救急隊員の人。サイレンを鳴らしていても、搬送されているのが必ずしも瀕死の人間ではないということも知る。
でも親に出費を強いると思うとまた気が重いので、救急車に乗るのはどのくらいお金がかかりますか、と聞くと、無料ですよと言われて驚いた。日本の医療インフラすごいなぁと思った。同時にそんなことさえ知らなかった、関心を持ちもしなかった自分を恥じた。(駅に救護室があることすら知らなかった。)

病院へ着いて、採血しますよと言われて焦った。注射など、針を刺すのは本当に苦手だ。つい最近はじめて採血したときも、顔面蒼白になりながら自ら腕を強くつねって痛みになれる予行練習をして、看護師さんに苦笑いされかけたものだ。でもそのときも今回も、してしまえばどうってことはなかった。これでひとりで病院へ行けるなぁと安心する。
特に異常もなく検査が終わった。足を除毛しなかったことを軽く後悔していた。

祖母が迎えに来てくれて、今日は祖母の家にいることになった。本当、不甲斐なさに呆れている。そしてこれは何かの…たぶん最近勉強もせず手伝いもせず浪費して好き勝手なことをしすぎたことの…罰なんだろうなぁと確信する。
でも何より、見知らぬ自分を助けて下さったたくさんの人たちにお礼を言いたい気持ちでいっぱいだ。そして家族にごめんなさい。

とりあえず明日からは(明日だけでも!)早起きして余裕のある時間にちゃんと家を出よう。