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KIBIHA

つづしつづらんつづらおり

反省


可愛さをアピールするための「女のあざとさ」というのは諸刃の剣だ。
有名なもので言うと、自分の失敗を指摘されて目に涙を溜めて謝ってみせる、何かにつけて触る、二日酔いメイク、何でもかんでも可愛いと言う、などいろいろあるが、こんなのはまだわかりやすくて、それこそ“可愛い”方だ。
これらはあまりに有名なためにそれなりの反感を買うかもしれないが、可愛く見せる効果もそれなりにはあるように思われる。

最近舌を巻いたのは「多くの女の子が苦手なものをあえて好きだと公言して注目をひく」というテクニック。具体的に言うと、虫や爬虫類、雷などで、これらは一般的に、平気な男の子が多いとされている。(もちろん、ここで注目しているのは、純粋な愛好家の人たちの言動ではなく、あくまでテクニックとしてそれを用いる場合の言動)
このテクニックは一見、男勝りだということをアピールしているように見えるが、むしろ逆で、「わたし虫大丈夫なんです」とわざわざ言うことによって強調しているのは、「わたし」は(女の子なのにも関わらず)「虫が大丈夫」という、この言外の部分なのではないかと思う。つまり男の子っぽい部分を見せることによって、逆説的に私は女の子なんですということを訴えかけているのではということだ。
先に書いた行為が、あざとい手段でストレートにアピールしているのに対して、こちらはあざとい戦略で故意にわかりにくくしながら女性性をアピールしている印象をもつ。

しかし、後者の方法は、反感を得る可能性があるわりにはそれほどの効果が見込めないような気がする。女の子は、蝉をつまんでわいわい騒いでいる彼女を見て、ただ虫が好きな子なんだなぁという素朴な感想をもつことがあっても、がさつだ・虫を使って男の子に近づこうとしている、など悪い印象をもつ可能性も往々にしてあるだろう。また、男の子も、外見や中身を度外視して、虫や爬虫類を触ることができる・雷が怖くないという点のみに対してくらっとくることは少ないのでは…と思う。

あくまで全て個人の考えだけど、全くの当てずっぽうと言うのでもなくて、周囲の人を見ていてと考えたことでもあるし、思えば自分が無意識のうちにやっていたことでもあった。たぶん、純粋に可愛いと思う気持ち半分、打算半分なんだと思う。